かぐや姫の物語

高畑監督の久々の新作ということもあって観に行きました。
以下、ネタバレ記事です。

竹取物語

竹取物語といえば、日本最古の物語として日本人なら殆ど誰でもあらすじを言える程、
有名な作品です。

原作からして、非常に謎が多い作品で日本の古典文学よろしく人物描写が少ないため、
そういった部分を補いつつ映像化してあります。
シナリオ自体ではなく、各登場人物に与えられた主題を考えつつ、
日本の価値観について深く考えたくなるような作品です。

ハレとケ、ケガレ

かぐや姫の物語の背景として頻繁に使われている
ハレとケ、ケガレという日本的価値観を前提にしないと、
翁やかぐや姫、天上人、捨丸らの立ち振る舞いに疑問を感じてしまうので、
現代価値観に則った再解釈等期待すると危険です。

映像

全編水彩風の手書き絵で進行します。
余すところなく日本的四季の美しさが表現されています。

女童

中盤からかぐや姫の側近として付いてくる女童が非常に良いキャラクターをしています。
後編は湿気た雰囲気が続くので、清涼剤になります。(まさにここがハレとケ)

天上人(ラスト)

仏教と神道が混合に対する解釈のやり方なのでしょうか。

明らかにわざと消化不良感を出して終わらせているため、
ここに関しては各自考えて欲しいという高畑監督からのメッセージでしょう。

日本的ハレとケの考え方を持っていると、
解脱がこんなに恐ろしいことのように感じるとは思いもしませんでした。
原作では、後の地上の様子を描いたりなどしていて
ここまで悲劇的には思っていなかったのです。

総括

以下、自分なりの解釈です。
かぐや姫の物語はこういうものだったと感じ取りました。
民俗学・文化人類学を正確に学べば、もっと良く汲み取れるのかなぁ。

  • ハレ=苦
  • ケ=我
  • ケガレ=我への欲求(無我の否定)
  • かぐや姫=涅槃を否定する罪人
  • 捨丸=ケ